22歳を生き延びたい
1997年10月18日13時3分
帝王切開で生まれた
約2500gの命
おめでとう
胃軸捻転を患い
1500gまで減った私は
今、ここまで成長しました
生かしてくれてありがとう
タバコとゲームが大好きで
偏見を少し持った父
思い込みが激しく弟に甘かった母
いつも共働きの両親
小さい頃は激しい喧嘩を繰り返した
今は仲の良い弟
お酒とタバコの臭いを纏い続けた
暴力的な祖母
私を本当の孫の様に可愛がってくれた
血の繋がりの無い祖父
ここまで生かしてくれて
ありがとう
殴られた事も
脅された事も
ビリビリに引き裂かれたラブレターも
泣きながら駆け込んだ
小学校の視聴覚室も
あの時食べさせてもらった
オニギリの味も
タバコを吸いながら作った不味い
祖母の味噌汁も
いつもご飯を食べていた居間に
警察がたくさんいた事も
母が運ばれて行った救急車も
灰色のカーペットが
一面赤く染まった事も
自分が悔しいぐらい嫌いになった
大好きな祖父の最期も
気軽に吐かれる他人からの暴言も
容易く行われる暴力も
絶対に忘れないよ
きっと
22歳だろうが
30歳だろうが
50歳だろうが
80歳だろうが
120歳まで生きようが
絶対忘れないよ
私が笑って簡単に許す人なら
もうきっと死んでる
ヘラヘラしながら殺されてる
絶対に忘れないよ
絶対に許さないよ
だからここまで生きてきた
音楽と共に
私を愛する人達と共に
私の音楽を愛する人達と共に
生かしてくれてありがとう
この瞬間まで
この文字を一文字一文字
打ち込んでいるこの瞬間まで
私は生かされてる
幸せの意味を考えると
不幸せになるって誰かが言ってたけど
どう考えたって
どう幸せと思い込んだって無理だ
幸せになろうね
「22歳になったくまね」
じゃなくて
「音楽を愛するくまね」
がここまで生かされた事を
とても誇りに思います
ハッピーバースデー
きっと素敵な人生を
明日を生き残れる確証なんて
ありはしないよ
私も貴方も
幸せになろうね
最後まで読んでくれてありがとう
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